一人暮らしでお米5キロは何日分?値段の相場や保存方法
初めての一人暮らしで、お米を何キロ買えばいいのかわからないという方もいるでしょう。お米は野菜と同じ生鮮食品です。早く食べきらないと、どんどん味が落ちてしまいます。そのため、一般的には5キロずつ買うのがおすすめです。
今回は、お米を5キロずつ購入するのがおすすめの理由やお米5キロの値段の相場、お米やごはんが余った時の活用方法について紹介します。
お米屋さんやスーパーの店頭には、さまざまな量のお米が並んでいます。初めて一人暮らしする際には、どれくらいの量のお米を買えば良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。そこで参考としてお米5キロを購入した場合、一人暮らしなら何日ほどもつのか解説します。
お米5キロを炊くと、ごはん茶わんで何杯分になるのでしょうか。スーパーやネット通販で一般的に販売されているお米はキロ単位です。一方で炊飯器の目盛りは、1合や2合など「合」が単位となっています。
「合」とは重さではなく体積の単位です。1合は1升の1/10で、現在の単位に換算すると約180mlになります。そして、重さにすると1合のお米は約150g(無洗米は約158g)となり、お米5キロは約33合という計算になります。
・お米1合≒約150g
・お米5キロ≒約33合
お米は炊くと1合あたり約330gになります。また、ごはん約150gでお茶碗1杯分なので、1合は2杯と少しです。よって、お米5キロを炊くと約11キロとなり、お茶碗で言うと約73杯分です。
大人1人で1日にお茶碗1杯しか食べない場合には、お米5キロでおよそ73日、1日にお茶碗2杯食べる場合にはおよそ36日、お茶碗3杯食べる場合にはおよそ24日もつ計算です。大人が2人暮らしの場合には、それぞれ1日にお茶碗1杯しか食べない場合には、お米5キロでおよそ36日、お茶碗2杯でおよそ18日、お茶碗3杯でおよそ12日もつ計算です。
・お米1合≒ごはん約330g(お茶碗2杯と少し)
・お米5キロ≒ごはん約11キロ(お茶碗約73杯分)
前章で計算した通り、一人暮らしで3食、お茶碗1杯分ずつ食べた場合には、5キロのお米はおよそ24日で無くなります。しかし、中には毎日ごはんを炊くのが面倒と感じる方もいることでしょう。
パックのごはんであれば、電子レンジで温めることで簡単に温かいごはんを食べることができますが、お米から炊く場合と比べると割高です。そこでおすすめするのが無洗米です。
無洗米は、研がずに水を加えるだけで、炊くことができるお米のことです。研ぐ必要がないため、調理時間を短縮することができます。
ごはん彩々のお米(5kg以上10kg未満)の商品一覧はこちら
前章では一人暮らしでお米5キロを購入した場合、何日程もつのか解説しました。しかし、中には10キロ単位で買った方がお得なのではないかと思う方もいらっしゃることでしょう。そこで、お米5キロと10キロではどちらがお得なのか考えてみましょう。
他のさまざま商品と同様にお米の値段には、米袋などの梱包材、配送費、人件費などいろいろな費用が含まれています。一般的にこれらの費用は、商品の量が多いほど、1個単位の費用は安くなります。そのためお米5キロよりお米10キロの方が、1キロあたりの価格は安くなりお得と言えます。
ただし、お米の値段は、品種や産地、栽培方法、単一原料米か複数原料米(ブレンド米)かによって異なります。また、スーパーやコンビニなどの店頭で購入して自分で持ち帰る場合とネット通販で自宅に届けてもらう場合には、配送料の有無による違いがあるため、簡単に値段の相場を比較できません。
参考として、お米の総合通販サイト「ごはん彩々」から、5キロと10キロのお米をいくつか紹介します。
・【令和5年産】遠藤五一さんが作ったつや姫<白米>5kg(特別栽培米/農薬・化学肥料7割減)
・(令和5年産)富山県 グランプリこしひかり10kg(旧福岡町産コシヒカリ)
ごはん彩々のお米(5kg以上10kg未満)の商品一覧はこちら
ここまで、お米の値段は、品種や産地、栽培方法、単一原料米か複数原料米(ブレンド米)かによって異なると解説してきましたが、時々スーパーやディスカウントストアなどで、かなり安くお米が売られていることがあります。
これらのお米には、それだけ安く売られているなりの理由があることを知っておきましょう。お米が相場よりかなり安い時の主な理由は次の通りです。
- ●昨年以前のお米
収穫したその年のお米は「新米」(※)といいます。これに対して、前年に収穫されたお米は「古米」といいます。いくら保存状態が良くても、新米に比べると古米は水分量が少なくなっていきます。また、保存状態が悪ければ古米臭といわれる独特の香りがすることがあります。そのため、収穫されてから年数が経ったお米は価格が安くなるのが一般的です。
※JAS法により収穫した年の12月31日までに精米するか袋詰めしたもの
- ●精米してから日数が経っている
一般的に販売されている白いお米(白米)は、玄米を精米してぬか層や胚芽を取り除いたものです。表面のぬか層が取り除かれた白米は、空気に触れると酸化して、脂質(はだ糠)が分解され食味が落ちてしまいます。
白米がおいしく食べられる目安は、春夏では精米後2週間から1か月程度、秋冬にかけては1か月から2か月程度と言われています。そのため精米後に袋詰めしてから、日数が経ったお米は値引きされて、安く販売されていることがあります。
- ●複数原料米(ブレンド米)
「複数原料米」とは、品種や産地、産年が違うお米をブレンドしたものです。ちなみに、品種や産地、産年が同一のお米のことを「単一原料米」といいます。
安い複数原料米(ブレンド米)には、古いお米や等級が低いお米が混ぜられていることがあります。
しかし、すべての複数原料米(ブレンド米)が、安くするために混ぜられているわけではありません。最近ではお米の品質の特性を活かして、料理に合うように配合され専用のブレンド米も販売されています。
なお、産年や精米時期、単一原料米か複数原料米(ブレンド米)かは、お米の袋に記載されているので購入する際には確認してみましょう。
精米してからお米がおいしい状態なのは、春夏では精米後2週間から1か月程度、秋冬にかけては1か月から2か月程度です。そして大人1人が1日にお茶碗2杯分のごはんを食べる場合には、5キロのお米はおよそ36日もつ計算です。このことから、一人暮らしの際には多くても5キロずつでお米を購入するのがおすすめです。
5キロのお米を購入しても、たまたま外食の機会が多い月などで、1ヶ月で食べきれないこともあるかもしれません。正しい保存方法を行うことで、お米をおいしくキープすることが出来ます。
お米は野菜と同じ生鮮食品です。直射日光が当たらず、温度や湿度の低い場所で保存しましょう。ファスナー付きの保存袋やプラスチック製の密閉容器に移して、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
炊いたごはんが余った時には、ラップに包んで冷凍保存しておきましょう。冷凍すると1週間程度はおいしく食べられます。
古くなったお米を炊くとパサパサになったり、古米特有の臭いがしたりすることがあります。しかし、古くなったお米でも次の方法で炊くとおいしく食べることができます。
- ●水加減を多くして炊く
古くなったお米は、新米と比べると水分の量が減っています。通常より水をやや多くして炊くと、お米の中心部まで水が浸透して、ふっくらとしたごはんに炊き上がります。
研ぐ際は、最初の研ぎ水はすぐ捨てましょう。古いお米は乾燥しているため、水を良く吸います。ぬか臭い水を吸わないように、最初に軽く研ぎ洗いしたら素早く水を取り替えます。研ぎ洗いの時に力を入れすぎないように注意するのも、古くなったお米をおいしく炊くポイントです。通常のお米より良く研ぐこともおいしく炊けるポイントです。
古いお米は乾燥しているため、研ぐ時に力を入れすぎると、お米が割れてしまいます。また、浸漬時間も通常より長めに取りましょう。夏場は30分以上、冬場2時間以上が目安です。
- ●調味料を入れて炊く
ぬかのような古米臭がしているお米は、炊くときに出汁昆布や日本酒、みりん、オリーブオイルを加えると風味や旨みが臭いを抑えてくれます。
- ●もち米を混ぜて炊く
もち米を混ぜて炊くのもおすすめです。古くなったお米1合につき、大さじ1杯のもち米を混ぜて炊くと、モチモチとした食感のごはんに炊き上がります。
- ●通常より良く研ぐと古米臭が軽減します。
古くなったお米の硬い食感を活かした料理にして食べるのもおすすめです。ピラフやリゾット、チャーハンは粘りがあるモチモチ食感のお米より、粘りの少ないお米の方が向いています。
また、混ぜご飯や雑炊にすると古米臭も気にならずおいしく食べられます。
酢飯は酢の入りが良く口溶けが良くお寿司に向いています。
お米は野菜と同じ生鮮食品のため、購入してから日にちが経つとどんどん品質が劣化していきます。そのため、精米してから1ヶ月以内に食べきるのがおすすめです。一人暮らしの場合には5キロずつ購入して、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
お米5キロの値段の相場は、品種や産地、栽培方法などによって異なります。お米の総合通販サイト「ごはん彩々」などのネット通販では、さまざまなお米の種類を選ぶことができます。いろいろなお米を食べ比べてみてはいかがでしょうか。
(おいしいごはん研究チーム)
正しい保存方法でお米の美味しさをキープ! 真空パックも過信しないで!