コシヒカリを育てたとされる福井県では、他にもさまざまな品種の開発・育成がされており、北陸の米どころとして知られています。今なお、お米の王様として君臨するコシヒカリを育んだ福井県は、なぜ米作りに適しているのでしょうか。

今回は、福井県のお米が美味しい理由や、「ポストコシヒカリ」として生まれた新品種「いちほまれ」の誕生についてご紹介します。ごはん彩々おすすめの福井米も、ぜひチェックしてくださいね。

福井県のお米が美味しい理由
では、まず福井県のお米が美味しい理由を2つ、詳しくご紹介します。

澄んだ水と滋養あふれる大地
福井県と岐阜県の県境を流れる「九頭竜川」は、山から流れ落ちて穀倉地帯に注ぐ清流です。農業用水として使われるより上流に、水質劣化の原因となる工場などがほとんどありません。そのため、山から注ぐきれいな水が米作りにそのまま使われています。

さらに、福井県には米作りに適した粘土質の土地が多く、水はけが良すぎないことから水田を作りやすかったため、古くから米作りがさかんでした。しかも、年間平均約2,000ミリを超える雨や雪が大地を潤し、山から注ぐミネラル分とともに大地に滋養を与えています。

栽培技術の徹底による品質向上
米作りには、土作りや水田の水管理が重要です。

<土作り>
・土壌の断面調査、化学分析などをもとにした土壌マップで現状把握
・有機入り肥料などを使った土壌改良

<水管理>
・稲穂ができかけの頃から、徹底した水管理を行う
・国内最大規模のパイプライン整備で、水不足を解消

その他、田植えの時期をずらしてコシヒカリの出穂(しゅっすい)を遅らせることで、より美味しい米作りをしています。通常、コシヒカリは5月の連休ごろに水田に植えるお米ですが、福井県で同じように植えると真夏の高温期に出穂してしまい、高温傷害が起こってしまいます。そこで、5月半ば以降に水田に植えて出穂時期をずらし、猛暑による高温傷害の影響を抑えているのです。

ポストコシヒカリ「いちほまれ」誕生の歴史
長らくコシヒカリの栽培が多かった福井県ですが、現在では新たな「ポストコシヒカリ」になる品種として「いちほまれ」が栽培されています。この章では、「いちほまれ」誕生の歴史をご紹介します。

コシヒカリを育んだ福井県の新たな挑戦
コシヒカリの元となる交配が行われたのは新潟県なのですが、その後、特徴を安定・固定するための選抜と育種が行われたのは福井県です。つまり、コシヒカリの性質や特徴を育んだのは福井県なのです。さらに、コシヒカリの登録後も、福井県農業試験場ではハナエチゼン、イクヒカリなどさまざまな品種を誕生させてきました。

しかし、さまざまな品種が誕生してもコシヒカリへの作付け集中はとどまらず、収穫作業の遅れによる品質低下や、一極集中によるリスクが指摘されていました。そこで、平成23年には収穫時期を遅らせずとも美味しく食べられる「ポストコシヒカリ」となる新たな品種を生み出すべく、福井県の挑戦が始まったのです。

コシヒカリの歴史を知るには、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
コシヒカリの歴史とは?全国作付トップ「お米の王様」の誕生と普及

地道な努力によって生まれた「越南291号」
10年以上かかる品種の育成は、ミスのないよう慎重かつ地道な努力で行われました。出穂期、耐病性、高温登熟耐性、耐倒伏性などを手作業で調査したほか、収穫も一種類ずつ手刈りで行ったのです。こうした手作業での地道な選抜と同時に、遺伝子で性質を識別する方法も採用され、効率的な選抜が行われました。

こうして越南290〜293号まで絞り込まれた品種は、さらに県民をはじめ、料理人など色のプロ、お米マイスターなどの意見を加味して「越南291号」に決定されたのです。最終的に「越南291号」が選ばれた理由は、以下の3つでした。

・絹のような白さとツヤがあり、目で見て美味しそうと思える
・外は硬く粒感を感じられるが、噛むともっちりした粘りがあるバランスの良さ
・噛んだとき、口に優しい甘さが広がる

他にも、「越南291号」は、以下のようにさまざまな点でコシヒカリよりも優れています。

・出穂がコシヒカリより5日遅く、成熟は8日遅いことでコシヒカリとの作期分散が可能
・コシヒカリより草丈が短く倒れにくい
・一定レベルの高温登熟耐性を持つ
・いもち病に強い
・コシヒカリよりも粒が若干大きめ
・コシヒカリよりも収量性が高い

「いちほまれ」誕生秘話については、こちらの記事に詳しく書かれています。
~最新品種誕生ものがたり~ 福井県/いちほまれ

ごはん彩々おすすめの福井米+α
最後に、ごはん彩々おすすめの福井米をご紹介します。ポストコシヒカリとして誕生した「いちほまれ」をはじめ、珠玉の福井米をぜひ味わってみてください。

いちほまれ
今回ご紹介した、福井県が誇る新品種です。「いちほまれ」の名前には、「日本一美味しい、誉れ高きお米になってほしい」という思いが込められています。

ご購入はこちら

コシヒカリ
福井県で育まれた、お米の王様です。程よい甘みと芳醇なうまみが特徴で、もっちり感としっかり感のバランスがとれた、上品なコシヒカリに育っています。特に池田町のコシヒカリは人気があります。

ご購入はこちら

ハナエチゼン
コシヒカリよりも前に花を咲かせる「早生品種(育つ時期が早い)」ことから、「華越前=ハナエチゼン」と名付けられました。炊きあがりはツヤツヤで粒がしっかり、食べるとあっさり・サッパリとした食感が特徴です。

ご購入はこちら

食べ比べ3種セット+α
いちほまれ・コシヒカリ・ハナエチゼンの3種を食べ比べできるセットです。福井が誇るお米の中から、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。

ご購入はこちら

まとめ
福井県には清らかな水流や豊かな土壌に加え、土作り・水管理はもちろん、栽培時期の調整など高度な栽培技術があり、美味しい米作りのためにたゆまぬ努力がなされています。ごはん彩々でもいちほまれ・コシヒカリ・ハナエチゼン単品のほか、食べ比べセットを取り扱っているので、ぜひお気に入りの福井米を探してみてくださいね。

(おいしいごはん研究チーム)
この記事どうだった?
この記事を見た人はこんな記事も見ています!

【特集第1弾:新潟のお米】おいしい品種と特徴をご紹介!】

【特集第1弾:新潟のお米】おいしい品種と特徴をご紹介します

お米の種類は世界でいくつ?日本で作られているお米の種類って?

お米の種類は世界でいくつ?日本で作られているお米の種類って?

コシヒカリの歴史とは?全国作付トップ「お米の王様」の誕生と普及

コシヒカリの歴史とは?全国作付トップ「お米の王様」の誕生と普及