炊飯器や鍋などで大量に作れるお粥。余ってしまったお粥を保存するためには、どのような方法が良いのでしょうか。本記事では、常温保存や炊飯器で作ったお粥は保温して良いのか、冷蔵や冷凍で保存する方法などをご紹介します。お粥を一度にたくさん作って保存しておきたい、お粥を作りすぎてしまった、という場合はぜひご一読ください。

お粥はどうやって保存すればいい?
まずは、お粥の保存方法についてチェックしましょう。

お粥は常温保存していい?
お粥は水分が多いため、傷みやすく常温保存には向きません。作ったらできるだけすぐに食べるのが良いでしょう。特に、室内の温度が高くなりやすい夏や、湿度が高くなりやすい梅雨には雑菌が繁殖しやすくなるため、常温保存してしまわないよう注意が必要です。

お粥は炊飯器で保温してもOK?
炊飯器の保温は、常温保存と比べると雑菌が繁殖しにくいものの、やはり長時間の保存には向きません。しかも、水分が抜けたり変色してしまったりすることもあります。そのため、保存したお粥を安全に美味しく食べたいなら、炊飯器で保温したまま保存するのは避けましょう。

お粥は冷蔵、冷凍がおすすめ!
お粥を保存するなら冷蔵保存、冷凍保存がおすすめです。冷蔵保存なら約2日、冷凍保存なら約2〜3週間程度日持ちします。ただし、冷蔵保存はお粥が固くなりやすいため、ベストなのは冷凍保存です。

お粥を冷蔵で保存する方法
お粥を冷蔵で保存するには、以下の手順で行います。

1.粗熱がとれたら、フタつき保存容器やフリーザーバッグなどに移す。
2.しっかり密閉できていることを確認し、冷蔵庫へ入れる。

いずれの場合も、保存容器が清潔であることをしっかり確認しましょう。1食分ずつに分けておくと食べるときに便利です。なお、梅干しを入れておくとクエン酸や塩分などの作用で雑菌の繁殖を抑えやすいため、梅干しを入れて冷蔵保存するのもおすすめです。

お粥を冷凍で保存する方法
お粥を冷凍で保存するには、以下の手順で行います。

1.粗熱がとれたら、冷凍保存可能なフタつき保存容器やフリーザーバッグなどに移す。
2.しっかり密閉できていることを確認し、冷凍庫へ入れる。

冷凍保存の場合も冷蔵保存と同じように、清潔な保存容器を使うとともに、できる限り密閉するのがポイントです。ただし、すぐに食べることがわかっている場合は、おかずカップなどを使って密閉せずに冷凍する方法もあります。

冷凍したお粥の解凍方法
ここでは、冷凍したお粥を美味しく食べるための解凍方法についてご紹介します。

電子レンジで解凍する方法
冷凍保存した容器が耐熱加工してあるなら、そのまま電子レンジに入れて解凍してしまう方法があります。冷凍保存可能な容器は、多くが電子レンジで解凍できるように作られていますが、必ず電子レンジOKと書かれていることを確認しましょう。解凍方法は、以下の2種類です。

<そのまま電子レンジで解凍する>
1.冷凍のお粥のフタをとり、電子レンジに入れる。
2.水を小さじ1/2〜1杯程度加える。
3.ラップをふんわりとかけ、500〜600Wで2分前後加熱する。
4.途中でお粥を掻き混ぜながら解凍すると、ムラになりにくい。

<途中まで冷蔵庫で解凍する>
1.前日、あるいは食べる数時間前に冷蔵庫へ移し、自然解凍する。
2.解凍できた後、電子レンジで加熱する。
3.30秒〜1分ごとに加熱しながらお粥を掻き混ぜると、ムラになりにくい。

湯煎で解凍する方法
フタつき保存容器やフリーザーバッグなどをお湯に浸す形で湯煎し、解凍する方法もあります。この場合は、フタをしっかりしめておく、お湯の量を調節するなどして、保存容器の中にお湯が入ってしまわないように気を付けましょう。

お粥を保存するコツ
お粥を保存するコツについて、3つのポイントをご紹介します。

食べかけのお粥を保存しない
食べかけのお粥は、唾液がついているため雑菌なども一緒に保存してしまう可能性があります。特に常温保存や冷蔵保存の場合は、雑菌が繁殖してしまうので避けましょう。食べかけのお粥を鍋や炊飯器に戻し、一緒に保存しようとするのも当然、雑菌を一緒に保存してしまうので決してやってはいけません。

小分けにして保存する
お粥は一食ずつ冷凍保存すると便利だと紹介しましたが、単に便利なだけでなく衛生面でも小分けの方が良いです。食べる分だけ取り出して解凍すれば、お粥を残してしまって再冷凍することもなく、残りのお粥はずっと低温のまま長持ちさせられます。冷蔵保存の場合でも、2日に分けて食べるなら1食ずつ小分けにした方が良いでしょう。

すぐに保存する
お粥は水分量が多く傷みやすいため、すぐに保存しましょう。常温の状態で置いておけば置いておくほど雑菌が繁殖してしまい、腐りやすくなってしまいます。そのため、お粥を大量に作ったり、作りすぎて余ってしまったりしたときは、すぐに冷蔵もしくは冷凍で保存しましょう。 自分で作るのは大変という方に、ごはん彩々では「永平寺のおかゆ」も取り扱っています。

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また、お粥は水の量で名前が変わることや、お粥の栄養についてはぜひ以下の記事をご覧ください。
お粥(かゆ)は水の量で名前が変わる!基本の作り方をおさえよう
お粥にはどんな栄養がある?栄養素や健康に関する効果をご紹介

まとめ
お粥は一般的なご飯と比べ、水分量が多いため傷みやすいのが難点です。常温保存や炊飯器の保温での保存には向きませんので、冷蔵保存や冷凍保存がおすすめ。解凍するときは、電子レンジか湯煎で行いましょう。お粥を保存するときのコツも参考に、上手にお粥を保存しましょう。また、レトルトタイプのお粥なら保存方法を気にせず気軽に食べられますので、ぜひお試しください。

(おいしいごはん研究チーム)
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