近年、日本では貧困に苦しむ子どもたちが増えているとされています。子どもを貧困から救うための一つの手段が、子どもに十分な食事を提供する「子ども食堂」です。子どもが成長するために十分な栄養が必要なのは当然のことですが、その十分な栄養を用意できない家庭もあるということです。 本記事では、子ども食堂に寄付したい、支援したいという方のために、子ども食堂の概要や支援の方法についてご紹介します。

子ども食堂とは
そもそも子ども食堂とは、無料または安価できちんと栄養のある食事がとれる場所のことを指します。家族揃って栄養あるご飯を食べるのが難しい子どもたちに対して、共食と十分な栄養のある食事を摂取する機会を提供することが目的です。併せて、温かい居場所の提供や学習支援も行っています。

子ども食堂を運営するのは、地域住民や自治体のボランティア、NPO法人などの非営利団体です。子どもだけでなく、帰りが遅い社会人や家事をする時間のない家族などが集まって食事をすることもできます。 つまり、単に子どもを助けるための場所としてではなく、地域住民のコミュニケーションの場でもあるのです。

東京都のある八百屋の店主が2012年に行った取り組みが全国に広まりました。

子ども食堂を支援するためにはどうすればいい?
原則として、寄付の流れは各団体に問い合わせを行い、寄付をして受付されれば完了、ということになります。その上で、寄付の方法は下記の3つが考えられます。

NPO法人に寄付をする
NPO法人が運営する子ども食堂であれば、運営元のNPO法人に寄付することで子ども食堂を運営する支援ができます。
特定の子ども食堂に寄付したいと考えている場合は、運営元に問い合わせてみるのがよいでしょう。日本全国の子ども食堂を広く支援するNPO法人もあるため、そうした場所に寄付する方法もあります。

NPO法人への寄付は、多くがWebサイト上からオンラインで行えます。クレジットカード、口座振替など金銭での寄付です。1,000円程度の少額から行えるNPO法人も多いので、とりあえず少しだけでも助けたいという気持ちで気軽に始められます。

※子ども食堂ではありませんが、ごはん彩々ではお子様のいるシングルマザーを応援するため、ご自宅で眠っているおこめ券を寄付する「おこめ券発掘プロジェクト」を認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンと共同で実施しています。
 詳しくは「おこめ券発掘プロジェクト」をご覧ください。

フードバンクやフードドライブに食料を寄付する
フードドライブとは、買いすぎた食べ物や贈答品で余っている食べ物を持ち寄って、フードバンクを通じ、さまざまな理由で食べ物に困っている人へ届ける活動のことです。
持ち寄れる食べ物はさまざまで、お米はもちろん、缶詰やお餅、乾物、飲料、お菓子などがあります。ただし、フードバンクによって集めている食べ物の種類に条件があるので注意しましょう。

地域の子ども食堂を直接支援する
地域の子ども食堂に対し、寄付金や物品で支援したり、本を寄贈したり、ボランティアスタッフとして参加したりする方法もあります。
寄付金の場合は銀行から送付したり、郵便振替を使ったりと子ども食堂によってやり方が異なるため、支援したい子ども食堂のやり方を確認しましょう。本を寄贈する場合、汚れや破れ、書き込みなどがない綺麗な状態のもので、小学校低学年〜高学年向けなど、対象年齢も一緒に伝える必要があります。

提供する食事に合わせ、食材や調理用品などの物品で支援する方法もあります。食卓を囲むテーブルや椅子を寄贈するのもひとつの手です。とはいえ、こうした物品はまず寄贈を受け付けているかどうか、子ども食堂に確認しましょう。

子ども食堂への寄付金控除って?
子ども食堂に現金寄付をした場合、寄付金控除を受けられる場合があります。これは「認定NPO法人」に認定された子ども食堂に寄付をした場合です。個人で寄付した額が2,000円を超えた場合、確定申告で寄付金控除が受けられます。計算式は以下の通りで、どちらか支援者にとって有利な方を受けられます。

①所得控除 …(合計寄付金額 – 2,000円)=寄付金控除額
②税額控除 …(合計寄付金額 – 2,000円)×40%=寄付金控除額

控除には一定の上限額があるため、詳しくはお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

おこめ券で子ども食堂を支援できる?
おこめ券は、実際に子ども食堂などへの支援に使われており、一般的には物品寄付の扱いになります。お米そのものを送るとすぐに使わなくてはなりませんが、おこめ券なら使用期限がないため、好きな時に使えるのが大きなメリットです。
また、ごはん彩々でお米を購入することで子ども食堂の支援につなげる取り組みも年1回実施しています。

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ごはん彩々は、おこめ券の寄付によって、ひとり親家庭を対象としたフードバンクグッドごはんを応援しています。
全国の家庭に眠っている「全国共通おこめ券」を発掘し、寄付してもらうことで、低所得のひとり親家庭にお米を届けようという試みの全国共通おこめ券発掘プロジェクトもあります。
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まとめ
子ども食堂は、十分な栄養ある食事がとれない子どもに対し、きちんとした食事がとれるように始まったボランティア活動です。現在ではNPO法人などの非営利団体が運営する施設も増え、地域住民のコミュニケーション活動の場としても機能しています。
子ども食堂への現金寄付金には寄付金控除を受けられるほか、おこめ券やごはん彩々でのお米購入でも支援が可能です。興味があれば、ぜひ一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。(おいしいごはん研究チーム)
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