昔ながらの「天日干し」には、遠藤さんのこだわりがあります

遠藤五一さんの田んぼでは、農薬や除草剤を一切使わず、JAS認証を受けた肥料だけを用いたコシヒカリを栽培しています。今回は、こだわり抜いた「コシヒカリ」の刈取りを取材してきました。

コンバインは使用できません!!

バインダーで刈取ったイネを集める遠藤さん

 最近の刈取りは、コンバインと呼ばれる大型機械で稲を刈取りながら脱穀するため、粒になった「もみ」の状態で収穫されます。ところが、「天日干し(自然乾燥)」のお米は、刈取りした後、イネをそのままの状態で乾燥させます。そのため、コンバインではなく、バインダーと呼ばれる小型の機械でゆっくりと刈取るため、非常に時間がかかります。

「天日干し」は、非常にきつい作業でした!


「はざ掛け」を作っている遠藤親子

 バインダーでイネを刈取った後、「天日干し」をするため「はざ掛け(イネを刈取った後に束ねて天日に干すため、木材で柱を作り、横木を何本か掛けて作ったもの)」を作ります。まず、2メートルもある木の杭を等間隔で田んぼに打ち付けていきます。これがかなりキツイ!!遠藤さんの息子の優一さんに教わりやってみましたが、うまく刺さりません。深く垂直に刺さないと風で倒れてしまうため、後ほど優一さんがやり直していました。晴れている間にやらないと雨で田んぼがぬかるみ杭を打てなくなるため、その日の夜までに100本近く打ち込みます。
 優一さんが杭を打ち込んでいる間、遠藤さんやお手伝いにきた近隣の方が、完成した「はざ掛け」に急いで稲を掛けていきます。雨が降ると稲が水分を吸うため重くなり、干すことが難しくなるからです。

「天日干し」のお米は自然を一身に受け味に深みが増します!

暗くなるまで作業を続けます

 「天日干し」のお米は、自然の爽やかな風やふり注ぐ太陽の光を一身に受け、じっくりと1ヶ月ほどゆっくりと乾燥させて仕上げます(途中、表面だけの乾燥を避けるため、イネをかけ直します)。この田んぼは、除草剤を使用していないので、作業中にもカエルやタニシ、イナゴまで様々な生き物に出会いました。
 「天日干し」は、時間がかかり重労働ですが、遠藤さんは『無理やり乾燥させると食味が落ちます。自然の風やお日様の力でゆっくりと乾燥させるとストレスがかからず、味に深みが増します。人と同じですよ。』と静かに語っていました。

 農薬や化学肥料を使わない「天日干し」のコシヒカリ。遠藤さんは「天日干しは、日本の稲作文化の継承です。」と教えてくれましたが、今回の取材で、非常に重労働で手間と時間がかかることが分かりました。それでも、昔ながらの「天日干し」にこだわり、食卓においしいコシヒカリを届けるため、こんな重労働を当たり前のようにやってる遠藤さん。自然の旨みがたっぷりと詰まったこのお米が食べられるのもあと少し。10月下旬までには、お届けできるとの事でした。楽しみにしてください。

↓天日干し作業の様子は、以下のURLからご視聴できます(今回は、遠藤五一さんの息子さん(優一さん)が父について語ります!?)





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