広範囲に大きな被害を引き起こした東日本大震災から10年が経過しましたが、その後も地震や台風など、日本ではさまざまな災害が起こっています。災害大国と呼ばれる日本において、地震も台風も決して他人事ではなく、いつどこで起こってもおかしくはありません。そこで、本記事では何らかの災害が起こった際に、備蓄食料をどのくらい備えておけば良いのか、目安や選び方のポイントや備蓄しておくメリットなどについてご紹介します。

備蓄食料の目安とは?
備蓄食料は、どのくらい備えておけば良いのでしょうか。農林水産省が発表している目安を中心に解説します。

備蓄食料を備えておく期間の目安は?
家庭で備えておくべき備蓄食料の目安は、3日〜1週間程度とされています。これは、災害が起きてから食料などの救援物資が届くまでの期間が約3日間、ライフラインの中でも最も復旧の早い電気の回復までに約1週間かかるとされているためです。電気復旧後に使用できるよう電気調理器具を用意しておくのもおすすめです。

備蓄食料の量の目安は?
農林水産省が推奨している家庭の備蓄食料は、大人2人×1週間分で以下のようになっています。

・水…2L×6本×4箱(※飲用と調理で、1人1日約3L使用する)
・カセットコンロ…カセットボンベ12本(※1人あたり1週間で6本程度使う)
・米…2kg×2袋(※1人1食75g程度)
・カップ麺類…6個 ・乾麺(うどん、そば、そうめん、パスタなど)…そうめん300g×2袋、パスタ600g×2袋
・パックごはん…6個 ・その他主食になるもの…LL牛乳、シリアルなど
・レトルト食品…牛丼の素、カレーなど18個、パスタソース6個
・肉や魚の缶詰…好みのもの18缶 ・日持ちする野菜…玉ねぎ、じゃがいもなど
・梅干し、のり、乾燥わかめなど
・野菜ジュース、果汁ジュースなど
・調味料…砂糖、塩、しょうゆ、めんつゆなど
・インスタント味噌汁、即席スープなど ・チョコレート、ビスケットなどお菓子類
参考:農林水産省災害時に備えた食品ストックガイド

これはもちろんあくまでも一つの目安のため、家族の人数や好みに合わせて調整しましょう。
以下のサイトで、家庭に合わせた備蓄品目や必要量の目安を調べることもできます。
東京都防災HP東京備蓄ナビ

備蓄食料はローリングストックがおすすめ!
備蓄食料におすすめなのは、ローリングストックです。ローリングストックとは何か、またローリングストックのメリットについても説明します。

ローリングストックとは?
毎日食べている食料を少し多めに購入して備蓄食料とし、消費期限が近づいたら食べてしまい、新しいものを補充するという考え方です。ストックしてあるものをいつも通りに食べ、その分新しいものを追加する、という方式なので、ローリング(=循環)ストックと呼ばれています。

ローリングストックのメリット
ローリングストックのメリットは、主に2つあります。

災害時のストレス軽減になる
ローリングストックは食べた分だけ買い足せば良いので、非常食をわざわざ普段の食事と別に購入するという手間がなく、災害時だからといって一気に食生活が変化することもありません。ただでさえ災害時には生活が大きく変化し、不安も大きい中、いつもと同じ食事が食べられるというだけで、大きなストレス軽減になるでしょう。

賞味期限切れを防げる
ローリングストックは、賞味期限・消費期限が近づいたら食べて新しいものを買い足すという方法なので、災害時に非常食を食べようと思ったら賞味期限切れになっていた、という事態を防げます。

備蓄食料を選ぶポイント
備蓄食料の選び方には、3つのポイントがあります。

栄養バランスで選ぶ
非常食として届けられる救援物資は、お腹を満たすための主食が多いです。そのため、ごはん・パン・麺類などに偏りがちで、炭水化物が中心となります。エネルギー源として重要なのでごはんやパンも必要ですが、それだけではタンパク質やビタミン・ミネラル、食物繊維が足りなくなってしまうのです。

そこで、肉や魚の缶詰、レトルト食品、豆腐、豆類などそのまま食べられるタンパク質が重要です。タンパク質は、筋力や活力の維持に役立つほか、免疫力の低下も防ぎやすくなります。災害時は、ストレスで免疫力が下がりやすくなるため、ぜひ摂取したい栄養素です。

ビタミンやミネラル、食物繊維を摂取するためには、日持ちする人参やたまねぎをストックしておくことはもちろん、調理しなくても摂取できる野菜ジュースやドライフルーツなどがおすすめです。

常温で日持ちするものを選ぶ
常温で日持ちするものは備蓄食料の最も重要なポイントでもあります。ライフラインが止まると冷蔵庫も止まってしまうため、冷凍食品や冷蔵保存してある食材が使えなくなってしまうか、早々に消費しなくてはならなくなるためです。

好きなものや食べ慣れたものを選ぶ
災害による生活の変化、どうなるのかわからない不安など、災害時は何かとストレスが溜まりやすいものです。美味しいものや好きなものを食べることでストレス解消になるほか、いつも食べ慣れているものを食べることで安心感につながります。チョコレートやスナック菓子などのお菓子を用意しておくのもおすすめです。

ごはん彩々おすすめの備蓄食料はこちら
ぜひ好みのものや普段から食べてみたいものを選んでくださいね。

まとめ
備蓄食料の目安は農林水産省のサイトでも、東京都が運営する防災サイトなどでも計算できます。水やお米、乾麺などの主食類はもちろん、缶詰やレトルト食品なども常温で日持ちするものが多く開発されているため、ローリングストックで普段から食べ慣れておくと災害時にストレス軽減になるでしょう。ごはん彩々でもさまざまな備蓄食料を取り扱っているため、ぜひ試してみてください。(おいしいごはん研究チーム)
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