お彼岸には「ぼたもち」「おはぎ」どちらを食べるの?
Q.お彼岸には「ぼたもち」「おはぎ」どちらを食べるの?
 
A.お彼岸の食べ物といえば、「ぼたもち」「おはぎ」の両方がありますが、実はまったく同じもので、時期による呼び方の違いなのです。

「ぼたもち」と「おはぎ」、それぞれを漢字で書くと「牡丹餅(ぼたもち)」、「お萩(はぎ)」となり、春と秋、それぞれのお彼岸の時期に咲く花に由来したネーミングなのです。
 基本的な作り方は、もち米にうるち米を混ぜたもの(または単にもち米)を炊き(蒸し)、スリコギで半つきにしたものを丸めて、あんこをまぶします。
 秋のお彼岸は小豆の収穫時期とも重なり、採れたての柔らかい小豆を「あん」にできるので、つぶあん。一方春のお彼岸は、小豆が冬を越して皮が固くなるため、こしあんにして使用したようです。ここに2つの差があったのですが、近年、小豆の保存技術の発達や品種改良などにより、ぼたもちにしろ、おはぎにしろ、つぶあん、こしあんの両方あるのが普通になりました。