日本人がはじめて食べたのは、赤いお米?
Q.日本人がはじめて食べたのは、赤いお米?
 
A.日本に最初に伝わってきたときの米は、今のようなお米ではなく、表面が赤い色をした赤米だといわれています。

 今からおよそ2500年前、縄文末期の頃のこと。現在、私たちが食べているお米は当時、白米(しろよね)と呼ばれていたようですが、これは赤米の遺伝子の一部欠損から生まれた突然変異種で、人が選別・育種したものと考えられています。白米(しろよね)の方は、赤米と同時期、あるいは少し遅れて日本に伝わってきたなど諸説あり、伝来時期ははっきりとはしていません。
 奈良時代以降、白米の生産が増えましたが、赤米は、黒米同様に古代米といわれていますが、冷害や干ばつなどに強かったため、江戸時代までは全国でかなり作られていたという記録も残っています。実はこの赤米、赤いといっても、米の中まで赤いわけではありません。精米してヌカをとると、白くなります。