米油ってどんなもの?
Q.米油ってどんなものですか?
 
A.米油とは精米時に発生する米ぬかを原料にした油。

 驚くべきことに、大さじ1杯(14g)の米油を作るのには、玄米約1kgが必要になります。それほど、希少な油といえるのです。
 米油の栄養成分は、ビタミンE、トコトリエノール、γ-オリザノール、植物ステロールなど。これらの含有量は植物油ではNO.1ー特にトコトリエノールは「スーパービタミンE」と呼ばれ、注目の的の成分です。
 また、ごはんに4カップのお米に小さじ1程度の米油を加えて炊くと、ふっくらツヤが出ておいしいごはんになることが、テレビなどでも紹介され、話題になったこともあります。

【米油の栄養成分】
(ビタミンE)
天然の抗酸化物質で、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素。米油は、栄養機能食品(ビタミンE)であり、大さじ1杯(14g)に4.9mgのビタミンEが含まれている。

 (トコトリエール)

ビタミンEの仲間ですが、抗酸化力は、ビタミンEの40~60倍ともいわれ、「スーパービタミンE」と呼ばれている。ビタミンEには見られない、トコトリエール特有の作用(①コレステロール低下作用 ②抗がん作用 ③脳機能改善 ④美肌効果など)も報告されており、大注目の成分。

(γ-オリザノール)
米油特有の成分で、抗酸化作用や揚げ物をカラッと揚げる効果があり、米油特有の、高温で香ばしい風味をつくる成分。医薬品の有効成分として使用されることも。

(植物ステロール)
コレステロール低下作用が古くから知られている成分。特定保健用食品の食用油にも配合されている成分で、油の食物繊維ともいわれている。

画像提供:ボーソー油脂株式会社