関東と関西、お雑煮に入っているお餅の違いは?
Q.お雑煮に入っているお餅が関東と関西で違うようですが、どうして違うのですか?
 
A.関東や東北では「切り餅」、関西以西では「丸餅」を使う傾向にあります。

 「切り餅」と「丸餅」を分ける境目は、金沢~飛騨高山~関が原~四日市~新宮を結ぶライン。
 「丸餅」は、お雑煮発祥の地・京都の食文化の影響を受けた地域に普及しましたが、江戸時代になってお雑煮文化が庶民に根付くようになり、江戸を中心に効率的な「切り餅」が使われるようになったと考えられています。つまり、お雑煮においては「丸餅」の方が、正統派というわけです。

 また、「味噌仕立て」「すまし仕立て」については諸説ありますが、京都文化の影響が強く残る関西圏は「味噌仕立て」が主流。関東を含むその他の地方では、塩やしょうゆで味付けする「すまし汁」が好まれています。山陰の一部地方では、「小豆汁仕立て」のお雑煮というところもあります。