全国各地に伝わる「すし」とは?
Q. 太巻きずしのほかに、全国各地に伝わる「すし」はありますか?
 
A. 全国にはいろいろな「すし」があります。

 全国にはいろいろな「すし」があります。琵琶湖の「鮒ずし」、金沢の「かぶらずし」、秋田の「ハタハタずし」のように、伝統的な発酵食品である「熟れずし」もありますが、いちばん多いのは、押しずし系。大阪ずしとも呼ばれる「箱ずし」、鳥取の「さばずし」、富山の「ますずし」、佐倉の「ひしこ押しずし」、京都の「サバずし」、愛知県北西部の「もろこの箱ずし」など、その土地の名物になっているものが多く存在します。
 この押しずしを殺菌力がある柿の葉で包むことで、保存性を高めた奈良や和歌山などの「柿の葉ずし」、 また、丹後の「ばらずし」、高知の「こけらずし」のように、いろいろな食材を彩り豊かに押し重ねたタイプなども。また魚ではなく、野菜を使った高知の「かぶずし」、岩国の「あんこずし」といったものまであります。いずれも「ハレの日」のごちそうとして、古くから受け継がれてきました。
 バリエーションも豊富なすし。自分の郷土にはどんなすしがあるか、調べてみるのも楽しいかも。
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全国各地に伝わるすし