去る9月12日、浦和ひなどり保育園の年長園児25名他父兄、職員総勢34名が、埼玉県加須市大利根町に招かれ、稲刈りイベントが開催されました。本イベントは、株式会社ナンブの主催、主穀作受託者協議会(農事組合法人埼玉産直ネットワーク協会)の共催により実現したもの。
 今回の企画について丸山園長は「子供たちが日頃食べているお米にもっと関心を持ってもらいたいとナンブさんに相談し、実現いただいた。今回の田植え、稲刈りしたお米は、園の給食で子供たちが食べている大利根町のコシヒカリ。給食では7分づきに多少の玄米を混ぜて食べてもらっています。皆、ごはん大好きですよ。」と語ります。

※本記事は2019年9月12日に「知る」から移設・公開しました。

園児たちの稲刈りがスタート
 


 当日は、穏やかな曇り。まさに稲刈り日和。保育園から路線バスを貸し切り、浦和から加須市大利根町まで約90分。現地に到着した子供たちは、自分たちで春に植えた稲が、たわわに育っているのを見て興奮です。

 始めに、農事組合法人埼玉産直ネットワーク協会 松本慎一専務理事から「ここ大利根町は「童謡のふるさと」と呼ばれています。童謡「七夕さま」などの作曲家 下総皖一(しもうさかんいち)氏の出身地で、下総が学んだ原道小学校はここから直ぐのところ。そして、この地区は、北部を流れる利根川の清流によってお米作りに適した土壌となっています。」と町の紹介に続いて、子供たちの目の前にある稲を指して「5月に皆さんと田植えをした稲です。毎月、生育状況を写真で送りしましたが見てくれていたかな?暑い夏を乗り切って、ここまで育ちました。しかし、不思議ですが、機械で植えた稲より、皆さんが手で植えてくれた方が、大きく育ちました。皆さんのハンドパワーでしょうか?可愛い手足が沢山動いて、土壌に酸素が上手く行き渡ったのでしょうか?」との話のあと、いよいよ稲刈りのスタートです。
 
ハサミで元気に稲刈り

 子供たち全員にハサミが配られました。「カマは危ないのでハサミで刈ります。2、3本ずつ刈っていきましょう。」と松本専務。元気にいっぱいに稲の中に飛び込んでいく子供たち。見ている大人たちにも自然に笑みがこぼれます。
 するとどうでしょう。「ワー!」子供たちから声があがります。子供たちが刈ろうと稲を手で束ねると、稲の間からカエルが1匹、2匹と、どんどん出てくるのです。もちろん子供たちは大喜び、稲刈りとカエルとで大忙しです。
 しばらく、ハサミでの稲刈りを進めたあと、「では、カマでの稲刈りのお手本を見せます。そのあと、危ないので一人ずつ順番に試してもらいます。ザクッと刈る感覚を体験してみてください。」大人たちが見守る中、ハサミとはまったく違った感覚を体験する子供たち。
 そして、「最後に、機械での刈り取りを見てもらいます。」協会の方が運転するコンバインが大きな音とともに登場です。手刈りと違って、どんどん進む作業に、これもびっくりです。

はさみで刈り取り
うまくできるかな・・・
カエルやバッタがわんさか
バッタに大はしゃぎ
稲刈り後は遊び場に!

 予定していた稲刈が終了しました。しかし、稲株だけになった圃場では、作業を終えた子供たちがカエルやバッタと遊ぶのに夢中です。ここで、協会の方からサプライズが、「作業も早めに終わったので、ここで綱引き大会を行います。」「この圃場で?」「そうです。」子供チーム対大人チームに分かれての綱引きの開始です。普段は感じられない足元の土の感覚や、なんともいえない稲株を踏んだクシュとした感覚が実感できる独特な綱引きでした。勝敗は、もちろん子供たちの勝ちです。
 
 お昼ごはんは、大利根穀類乾燥調整施設で、協会の皆さんに事前に用意していただいた炊き立ての新米、地元野菜を使ったカレーライス、ポテトフライ、お漬物等が振舞われ、子供たちは勢い良く頬張っていました。「いつもより食欲旺盛だな!」と丸山園長先生も驚くほど。
 締めくくりに株式会社ナンブ深井貢専務から「自分達が毎日給食で食べているお米を実際に収穫することで、お米の大切さを感じていただき、そして、ごはんは身体や脳の働きに大切な食べ物であることを改めて理解いただけたら幸いです。」と挨拶。ここで閉会の予定でしたが、なんと最後に、子供たちからのサプライズです。
 「今日は本当にありがとうございました。」「楽しかったです。面白かったです。」のお礼の言葉とともに、子供たちから、今回参加した大人たちへ、お手製の「金メダル」のプレゼントです。これには、協会の皆さんもナンブの皆さんもびっくり。
少し秋風が吹く爽やかな一日。笑顔のイベントは大成功でした。

刈り取りが終了・・・
予定外の綱引き大会
稲刈り中の深井専務さん
ふり返って・・・

 埼玉県加須市大利根町。北部を流れる利根川の清流が、お米作りに適した土壌を育んでいる、埼玉県の中でも、米の優良産地の一つです。農薬・化学肥料を一般(慣行)栽培米の5割以下に減らして生産された、特別栽培米のコシヒカリです。今回、ごはん彩々メンバーも子供たちと一緒にその稲刈りに参加しました。
どこの米処にも劣らない、しっかりとしたコシのある埼玉県産コシヒカリです。是非一度ご賞味ください。

 
また来年、大利根町の田んぼでお会いましょう!
こちらで刈り取ったお米を含め、株式会社ナンブさんの美味しいお米は「ごはん彩々」サイトで購入できます!

この機会にぜひご賞味下さい。 ご購入は こちらから