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最新技術が詰まった大型精米工場を探訪!

ステップ3精米加工
3段階に分け、お米を傷つけないように優しく。

精選された玄米から精米にするもっとも大事な工程のひとつ。出荷先の要望に応じた精米機で精米加工が行なわれ、ここの大きな精米機は3段階の工程を経て行なわれます。第一段階が砥石でお米の表面を優しく削り、ヌカになる部分をとりやすくします。第二段階、第三段階がお米同士を擦り合わせ、適度な衝撃を与えることで表面に残ったヌカをはがしていきます。
 ここでは、プロならではのこだわりが。お米の食味を低下させないように、摩擦熱を抑えるなどの温度管理も行なわれているとか。しかもヌカや胚芽除去のしやすさなど、お米の品質に合わせ、精米機に流れる米粒の量や、米粒への圧力をコントロールしているというから、びっくりポンです。

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ステップ4精米精選
精米加工を終えたお米は、さらに細かいチェックに。

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光選別機
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精米加工を終えたお米は、まず砕米選別機を通ることに。ここでは、加工途中で米粒が割れたものやヌカなどを網目でふるいにかけ、除去されていきます。さらに、すごいのが光選別機。CCDカメラと近赤外線カメラが搭載されており、デジタル画像処理によって、着色粒(病害により変色したもの)、被害粒(虫食いなどの被害で変色したもの)やガラス粒などを瞬時に選り分け、はじいていくというのです。
 機械横の覗き窓からその様子を見ることができるのですが、凄い勢いで流れる米粒の中から瞬時にそれらを見分け、エアをその粒だけに当て、除去していく様子は、まさに未知の領域。
 1台で約97%の除去が可能ということですが、この工場では3台通しているので、着色粒、被害粒は限りなくゼロに近づいていることは間違いなし。びっくりポン×3なのです。こうして精選されたお米だけが計量され、精米タンクへと納まるのです。
 精米タンクに運ばれたお米は、このまま商品化してもいい状態と、私たちは思っていましたが、この工場ではさらに流化式選別機、最終光選別機、金属探知機を通る最終精選を経て、はじめて製品と呼ばれるお米になるのです。

光選別機の中を動画でチェック

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