ごはんにまつわる思い出やこんな話、あんな話、様々な角度から特集記事でお届けします。INDEX

トップページ > 特集INDEX > 特集11月号 今年も美味いぞ!新米 page.2

今年も美味いぞ!新米

*

食べ比べでは、ふだん食べているお米によって、
美味しいと感じる新米も変わる?

 食べ比べのために今回用意した新米は、北海道産ななつぼし、秋田県産あきたこまち、新潟県産コシヒカリ、宮城県産ササニシキの4種類。

 食べ比べは、4色のマークがついた皿に、今回は、香りが移るのを避けるため炊いたごはんを2種ずつ盛りつけ、2回に分けて食べてもらい、「光沢・香り・味・粘り・硬さ」の5項目で、それぞれの感想を記入してもらいました。*また先入観を持たないように、ブランド名はあえて伏したことで、参加者はゲーム感覚で新米食べ比べを楽しんでいました。

川本 食べ比べてみて、どれがどのお米であるか、分かりましたでしょうか?

杉本 一度に4種類のお米と向き合ったことがなかったので、正直戸惑ってしまいました。

*川本 そうですね。ふだん食べたことのないお米もあるので、どれがどれといわれても困るかもしれませんね。(ここで、各色のお米のブランド名を発表しました)

杉本 いつも食べているコシヒカリだけは当てる自信があったのですが、モチモチ感よりあっさり感の強いササニシキをコシヒカリだと、思ってしまいました。でも、私的にはコシヒカリがいちばん美味しいなと思ったので、まあ、満足です。

*高橋 私は、あきたこまちが総合的にはいいと思ったけど、ササニシキもさっぱりした食味には、好感が持てました。主人の職業柄、魚を食べることが多いので、ササニシキは、そんなおかずに合うかもしれないと感じましたね。

*岩田 私は、ササニシキはさっぱりし過ぎて、ほかの3種とは全然違うなという感じを受けました。いいなと思ったのは北海道ななつぼし。やはり北海道米に慣れていたからかも知れませんね。コシヒカリは冷めても美味しかったのですが、最初に口に含んだ時は、スタンダードな美味しさかなと思ってしまいました。

藤井 見た目、香りなど、4種類、みんな違うことに、まず驚きを覚えました。私が美味しいと思ったのは、あきたこまち。今度機会があったら、ぜひ購入してみようと思いました。ササニシキは、冷めても美味しいのかなとは感じましたが、あっさりし過ぎて、子どもたちには向かない感じだったので、触手が動きませんでした。

川本 私は、コシヒカリはスタンダードなのかなと感じました。それぞれ、やはり感じ方が違いますね。それは、いつも食べているお米が自分の基準になっているからかもしれません。

新米だーいすき②

おひつに移して、炊き立てと冷めたとき、両方の味を楽しむ

我が家は、家族揃ってごはんに目がなく、毎日3食ともごはん食です。ごはんが好きなあまり、パンは食事と認識されず、おやつという位置づけになっています(笑)。そんな我が家にとって、新米は心待ちにしている特別な存在で、水加減に細心の注意を払って炊き上げます。そして炊き上がった新米ご飯は、おひつに移して布巾を掛け、そのまま食卓へ。おかずはご飯を引き立てる名脇役ばかりを用意し、まるで旅館の朝食のような、新米ごはんを主役とした夕食を楽しむのが恒例です。あえておひつに移すのは、炊き立ての熱々から冷めていくまで、味の変化を楽しめるからです。美味しいごはんは、炊き立てはもちろんのこと、冷めても美味しく、特に新米は、冷めて水分量が落ち着いた頃の方が、甘みや食感が引き立って美味しく感じられます。(東京都/萩原さん)

特集INDEXに戻る